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mitasuつうしん
2021.06.29

第十三回 安物買いの銭失いになりとうない

登場人物

スズキさんスズキさん
ムスメさんムスメさん

半額なんだし2パックいっとけ!

昨日の夕方、行きつけのスーパーで購入したものの、使い切れずに賞味期限を迎えつつあるこちら

「半額なんだし、2パックいっとけ」そんな心の声に背中を押され、軽い気持ちで「2パックいった」ものの、予想以上にみっちりお肉が入っており、1パックまるまる残ってしまった『国産若どりの手羽もと塩焼き』。

本来ひとつでよかったものを「半額だし」と欲張ってふたつ買い、結局ひとつ余らせる……まるで絵にかいたような負けパターンではないですか。いや、まだ負けたわけじゃない。ロスにせず、使い切ればいいだけのこと。とはいえ二日続けて同じメニュー(焼いただけ)じゃ芸がありません。

焼いただけ?…ええ、焼いただけで出しましたとも。だって「鶏焼肉」って書いてますもん。「下味のついた半額の肉をシンプルに焼いて出す。最高か」と思ったから手が伸びたんですもん。でもね、「焼いただけ」では何かが少し足りなかった。おそらく敗因は「肉と味付けのバランス」だと思うんです。
イカを塩で食えという寿司屋があるように、「一番うまい牛肉の食べ方はわさび醤油」と言い切る肉屋があるように、「良い素材」があってこそ「シンプルな味付け」が生きるというもの。その大前提を忘れていたんですね。

じゃあ若どりが悪いのか、といえばさにあらず。半額の若どりを一体誰が責められましょう。悪いのは味付けのイニシアチブを他人に委ねた私です。たとえ味が付いても、味見をして「工夫の余地あり」と思ったら、“家の味”に近づける努力をすべき。その工程をすっとばした報いを受けたのです。ならば今度こそ、イニシアチブを取り戻そう。そう、ミタスを使って!

ミタスで調理のイニシアチブを
取り戻す

ようやくミタスまでたどり着きました。
つまり今回は「持て余した味付け肉をミタスを使ってどうにかする」という話です。
前置きが非常に長くなりましたが、今回、調理の方向性はすぐに決まりました。
冷蔵庫内の残パックと目が合った瞬間に「あ、これはミタスのベジタブルで煮込んでカチャトーリ(※)風にすればいいな」と思いついたのです。

欲張って結局余った手羽先・・・どうする・・・?

カチャトーラ完成
鶏肉焼き

善は急げと早速、肉の両面を焼き、余分な脂をキッチンペーパーで取り除いてから、どばどばとトマトベースのミタスベジタブルを投入。
コンソメキューブ、ケチャップ、バターで味を整え、軽く煮込んで完成です。仕上げにベランダで育てているバジルも散らしてみました。

カチャトーラ完成

一応「カチャトーリ、作り方」で検索したところ(※ここで間違いに気づいたのですが、正しくは「カチャトーラ」でした。カチャトーリは京都にあるイタリアンレストランの名前でした。照)、シンプルな味付けが多かったので、私もそれに倣いました。

イタリアン料理カチャトーラ風 ミタスベジタブルを使って
ムスメさん
これなあに?

スズキさん
鶏肉のトマト煮込みです

ムスメさん
美味しそう~

スズキさん
(くくく、昨日おまえが一切れしか食べなかった手羽もとを使ったのだが、
全く気づいていないようだな)

このソースでラザニアが食べたい! 勝った・・・

挙句、「このソースでラザニアが食べたい~」とまで言い出す娘。勝った。半額だからと2パック買ってしまう貧乏マインドを成仏させた。
実際、ミタス一袋でソースがたっぷり作れたので、残ったソースは翌日パスタに流用して食べ切りました。

今回はミタスのおかげで見事フードロスを回避できましたが、次からは欲張らず、食べられる分だけ買うようにします……。